2011年5月9日月曜日

【読書】アイデアを形にして伝える技術

アイデアを形にして伝える技術 (講談社現代新書)こういうノウハウ系の本はもうあまり読まないんだけど、この本は評判がすこぶる良いし、新書なので1時間程度で読めるだろう、ということでゴールデンウィーク期間の隙間で読もうと買って読んだんだけど…

これは、ズルイ。

いや、著者がズルイんじゃなくて、これを大学生や20代の社会人が読めるっていうのは、もう「ズルイよ!」と言いたくなる。
だって、こんなに仕事人にとって的確に、しかも最初から最後まで一貫した流れでもって必要な内容をカバレージしている本がたったの720円で買えるんだよ。

ボクが、苦い経験もしながら本やビジネス誌や諸先輩方、あるいは後輩から学んで盗んで、10年経ってようやくちょっとはまとめ上げられたかな、と思っている「総合的な仕事力」、それが、遥かに上のレベルで体系化され、わかりやすい実践例と共に具体化されている。
ボクも20代でこの本に出会いたかったよ…。

本文からいくつか引用しようと思ったけど、もう引用したいところが多すぎて書籍の内容を丸々コピーしてしまいかねない。
なのでとりあえず、Amazonのページにでも行って目次を見ていただきたいんだけど、大きく分けて

第1部、インプットの技術
第2部、アウトプットの技術

と分かれていて、この中にそれぞれで必要とされる具体的な技術や心構え、思考法等が書かれているのはもちろん、実際に現場に足を運ぶ際に気をつけるべきことや、それぞれのコミュニケーション方法、アウトプットの質を高めるプレゼンの極意などが、贅沢に濃縮されて詰め込まれている。
第6章「企画書を書く」では、実際にこの本の企画書が取り上げられていて、その辺りの構成も心憎い。

取材現場の目線から企画屋の目線、企画を実現するマネジメントの目線、的確に第三者に伝えていく広報目線、全部入りでこの新書サイズっていうのは、ちょっと、軽い衝撃すら受けた。

20代社会人の方、あるいは大学生の方は是非読むべし。たった720円の投資で、得られるリターンは大きい。
(随所で良書、良コンテンツへのナビゲートもあるので、これをベースに広げていくのも良いと思う)


経営者はゴールから逆算してやるべき事(やらない事)を決める、というけど、これと同じことで、会社員だって職人さんだって、仕事はアウトプットのみによって評価される。

ならば、そのアウトプットの質を高めるには?

アイデアを形にして伝える技術 (講談社現代新書)

0 件のコメント: