2011年1月19日水曜日

【非オススメ】ありもので頑張ってビジネス誌を自炊してみた

本棚の場所を取りつつも捨てられないビジネス誌があったので、流行の自炊をやってみました。裁断機も持ってないし高機能スキャナーも持っていない、手持ちの環境(年賀状を作れる程度)で実施した記録です。

タイトルにも書きましたが、プリンタ複合機で1枚ずつ、しかも片面ずつ手動でスキャンするこの方法は(予想通り)やたらと時間を食うので【非オススメ】です…。たくさんの本を自炊するなら、やはりお金で時間を買う(裁断機とScanSnapを買う/業者に任せる)方が正解と痛感しました。

一応、何か役に立つ情報があるかもしれないのでご参考まで。
作業場は、こんな感じ。バランスボールを中心にして、すべてに手が届くようにコックピット化。
(あ、腰の調子が悪いので普段からバランスボールに座って仕事してます)



自炊した雑誌

日経ソリューションビジネス(2年間分)

IT業界の営業・マーケ担当者向けビジネス誌だが残念ながら2009年12月30号を最後に休刊(ただし人気連載は日経ビジネスにて続いている模様。先日、日経BPからケータイに営業電話がかかってきて教えてくれた)。

本誌はノウハウ系の連載企画が秀逸で、たまに読み返すことがあるので捨てようにも捨てられなかった。今回はそれを救うことがメイン。

基本方針

・iPadで使用する電子書籍リーダーは「CloudReaders」。
 (動作の軽さと対応フォーマットの柔軟さの面からコレに決定しました)
・スキャンした書籍はPDF化してマスターとしてバックアップ用HDD、およびDropBoxへ保存。
・iPadには、ページ単位にJPEG変換してzipに固めたものを転送。

使用したハード

・ノートPC(Let's Note/CF-S9)・・・2010年夏モデル
・家庭用プリンタ複合機(EPSON/PM-A820)・・・4,5年前の複合機

使用したソフト

・EPSON Scan(プリンタ付属のスキャンソフト)
pdfpdfpdf.com(PDFファイル結合用フリーソフト)
PDF-XChange Viewer(PDF画像変換用フリーソフト)


設定

スキャン時の解像度:300dpi
JPEG変換時の解像度:150dpi

手順

作業の流れは以下。

1.取り込みたい雑誌の解体。

と言っても、ホッチキスを外すだけです。

2.折り目部分を裁断

2、3個の束に分けて、カッターで折り目に歯を通して裁断。


3.不要なページを抜く

スキャン作業を「機械的に」できるようにするための準備です。両面とも不要な場合(広告等)はページ自体を抜いてしまい、片面だけ不要な場合はそこにボールペン等で大きく「×」印をつける。これをやってるだけで、スキャン作業時にだいぶ混乱が無くなります。

バラバラにして、必要なページだけ残しました。

4.プリンタ複合機付属のスキャナで1ページずつスキャン

1枚ずつ、表裏。自分を機械だと思い込まないと、ちょっとツライ作業。


5.PDFファイルとして保存

スキャンソフトの機能でPDFとして保存。
1冊のスキャンに対して複数のPDFで保存した場合はpdfpdfpdf.comで結合します。

6.PDF-XChange Viewerで全ページをJPEGに変換

CloudReadersではJPEG画像ファイルで読むのが一番動作が軽いので、このソフトが大活躍。


ファイル名の<マクロ>の部分を自動採番にしておくと、ZERO埋めの桁揃えしてナンバリングしてくれるのでCloudReadersで開いた時にページがズレずに済みます。

出力先は、専用の任意のフォルダを作ってそこを指定します(後でzip化するため)。

ここまできたら、後は画像化されたページが入ったフォルダをzip圧縮して、CloudReadersに転送。

またはzipのままDropBoxに入れておいて、読みたい時はiPad用DropBoxアプリの「Open In」で「CloudReaders」を指定すれば読めます(ただし、Bookshelfに表示されるのはファイル名になるので、タイトルがわかるようにしてないとツライ)。

まとめ

結局、1冊平均50ページ程の雑誌をスキャンし終わるのに約30分。
ピンポイントでたまに1、2冊スキャンするなら、テレビを見ながら淡々と出来る作業なのでよいかもしれませんが、一気に大量の雑誌をスキャンするのには当然のことながら向いてません(やる前からわかると思いますが)。

また、雑誌ではない書籍(ホッチキス止めじゃないもの)は、当然のことながらカッターで裁断できないので裁断機を買ってやるしかありません(やる前からわかると思いますが)。

こうして振り返ってみると、巷で散々、素晴らしい自炊関連の情報が溢れる中で何故こんな無謀なチャレンジをしたのか謎ですが、おかげでiPadで大量に持ち歩けてすぐ読めるようになったのは快適で、ギリギリ救われた気分です。

とにかく、こうやって「専用スキャナ等の機材がないとツライ」ということを身を以て体験し、恥を忍んで公開したので、これを教訓に皆さんはこんな面倒なことはされませぬように…。


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