2011年9月30日金曜日

【読書】コトラーのマーケティング3.0

コトラーのマーケティング3.0 ソーシャル・メディア時代の新法則相変わらず今さら感が強いですが、とりあえず読んでみました。
ちょうど一年ほど前に目次だけ立ち読みして「あんまり読む気しないなぁ」と書きましたが、時間がたった今、なおさら「読む必要はそんなになかったかな」という感想。

とは言うものの、普段からTechCrunch JapanとかTechWaveとか、ブログタイムズBLOGとか、あとはFacebook周りの解説ニュース系記事とかその辺りを読んでたら、というのが前提条件で、普段そういう情報に触れてないけど「最近のマーケってどうよ?」っていう人、これからマーケティングをかじってみよう、という人は一読しても良いかな、と思います。

体系的に非常によくまとまっているとは思いますが、ここまで重厚感をもって小難しくしなくても、ロングエンゲージメントとかを読んでおけばサクっと大事なとこは掴めるんじゃないかと感じました。

発刊当時に読んでいれば「これからの教科書」ということでインパクトは持てたんでしょうが(そして、それ自体には大いに価値があることです)、あえて今、現役真っ只中のマーケターが読むほどの内容ではないんじゃないか(Web上の良記事を浴び続けることで事足りるんじゃないか)と思います。


では、なぜわざわざ読んだかというと、もう随分前になるけど「フェイスブックインパクト つながりが変える企業戦略」を読んだ時に、第5章「挑戦する国内企業」を執筆された原裕氏がやたらと「コトラーのマーケティング3.0が云々」と書いていて、もう「コトラーが言ってるからこれが正解!だってコトラーなんだから!コトラーが死ねって言ったら死ぬ!」ぐらいの勢いでコトラー信者だったんで(あくまでボク個人が受けた印象ですよ、あくまでね)、ならば一度読んでおこうかと思った次第(でも気乗りせず、ようやく今読んだ)。
ただ、今までコトラーの本を何冊か読んできて感じていた「いまいち自分にフィットしない感じ」はやはり今回もあって、「よくまとめてあるなぁ」とは思うんだけど特に発見や新しい視点を得られたわけでもなく、サラっと流れ行きました。

ちなみに「フェイスブックインパクトは、全6章でそれぞれ別の人が執筆を担当してるんだけど、発刊のタイミングを考えると非常によくまとまっていて、実際の事例や運用話なんかも詳しく書かれていて、「とりあえずFacebookで何かやれって言われてるんだけど!」とか追い込まれている人なら、サクっと読めて今でも役立つコンテンツなんじゃないかと思います。
(読んだ結果、「Facebookで何かやる」ことが大事なことなのではなく、「繋がりを作る手段としてFacebookが使える」ってことが納得できるんじゃないかと)。

そんなわけで、タイトルではマーケティング3.0としておきつつ、どちらかというとコッチをお勧めする話になってしまいました。
フェイスブックインパクト つながりが変える企業戦略

まぁ、「コトラーの」って大きな文字でタイトルしてる割に、基本はインドネシアのマーケティング・サービス会社、マークプラスのコンサルが基本コンセプトを固めて、その後コトラー先生登場、って感じなので、ここまでデカデカと「コトラーの」って書くのはちょっと詐欺っぽい気もしますw。(それこそ、マーケティング3.0に反してるww)

とはいえ相変わらずAmazonでの書評は良いようなので、あくまで一意見としてご参考まで。

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