2010年10月27日水曜日

ネットショップ受注管理ソフトを比較

ひょんな流れで、急にとある講座でネットショップ受注管理ソフトの役割について説明することになった(当日の、開始2時間前に依頼されるって初めてw)。

EC受注管理には前職で5年弱関わってきたとはいえ、もう半年ほどまったく関わっていないのでさすがに流暢な説明とはいかなかったが、参加者の方には重要なところは伝えれたのではないかと思う。

説明している最中、「そういえばネットショップ受注管理ソフトは数あれど、機能面、システム面、価格面等、いろんな角度できちんと比較できている資料(サイト含め)は無いな」と気付いたので、とりあえずザクっと触りだけ書いてみる。

あなたが楽天市場、Yahoo!ショッピング、Amazon等のモール系をメインで運営されていて、まだ受注管理ソフトを導入していないなら、ショップのステージ(=1日の受注件数、スタッフ人数等)にもよるが以下の3つのソフトさえ押さえておけば良いだろう(この3社から何かもらってる/もらえるわけではなく、純粋に知識と経験から選んで記載しています)

NextEngine

受注管理のみならず、発注管理や在庫管理などを含むオールインワンパッケージのASP。EC大手のストラップヤネクストが、自社のサイト運営で培ってきたノウハウまでもシステムに詰め込んで再販、と考えれば月額1万円~というのはリーズナブル。ネット越しにデータを共有できるのも便利(逆にセキュリティ上、データを外のサーバーに保存したり出来ない場合は使えないが)。
ASPなので、モールの仕様変更にもシステムが追従していくはずなので、その辺りは安心して使い続けられるだろう。
http://www.next-engine.jp/


頑張れ♪店長

正直、ただのファイルメーカーである感は否めない(ファイルメーカーをご存じない方は、Access VBAで作ったツール、とイメージしてください)。ただやはりネットショップ黎明期からあるので、古くから楽天出店ユーザーに広く使われており、今でも楽天でショップ・オブ・ザ・イヤーを獲るショップの半数以上で利用されているという噂。
売切りパッケージ&カスタマイズ必須なので料金が高いのが難点。ある程度システム投資できる規模の売上がないと導入は厳しい。ファイルメーカーを自分でイジれるのであれば、いろいろカスタマイズできるので重宝するかも。PCにインストールするタイプなので、モール仕様変更時は自分でカスタマイズするか、販売元に対応してもらう必要がある。
http://www.ganbare-tencho.co.jp/


ネットショップde快速販売『速販』

立ち上げ時から関わってきた、いわゆる「中の人」だったので書かないわけにはいかない(笑)。が、今、冷静に見てもよくできたソフトだ。PC1台で利用する場合は、月額4,200円で「え、いいの?」とホントに驚くほど運営を効率化する機能を手に入れることが出来る(受注自動取込とかステータス連動とかは、知らない人はよく感動する)。受注データを複数PCで共有したい場合はPC1台につき月額10,000円の速販コネクトが便利。
売上規模の小さいショップ向けと思われがちだが、実は楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー受賞店よりもっと売り上げているネットショップでも多く利用されていたりする。元・社員なのであまり書くと逆に信憑性がなくなるので、この辺でやめておきます(笑)。
http://sokuhan.jp/sokuhan/


上記3つ以外にもいろいろあるが、特に気にしなくてよい。上記3つでほぼいろんな運営パターンに対応できるし、実績も豊富なのでこれに絞って検討すれば十分だ。
※実績重視の方は、「アクティブに稼働しているライセンス数」を見るようにしましょう。ライセンス出荷数(販売数)が表示されている場合、それは(特に売切り系ソフトは)「売れた数」であって「使われている数」と必ずしも一致しないのがほとんど。


それぞれのシステム構成やデータIOの特徴なんかをまとめると、どういった受注管理ソフトが自社の運用に合うのかがわかりやすいんだが(今日の説明ではホワイトボードに図示して違いを説明)、今のところそれを作って公開したところでボクにメリットがまったく見当たらないので(笑)、時間が有り余ったらやります。

2 件のコメント:

maxstart さんのコメント...

ネットショップ自体が進化しているので、ネット受注管理ソフトも対応していかなければならないですが、各モールの商品登録(ページ登録)の手作業は無くならないと思います。
これは仕方がないことですね。

Takamitsu Kashiwa さんのコメント...

maxstartさん
コメントありがとうございます!
そうですね、ネットショップも「小売業」であることに変わりはないので、おっしゃる通り手作業を完全に無くすことは無理…というか、無くなってしまったらそれは「ショップ」ではなくなってしまいますね…。

あくまで、「定型的」「ルーチンワーク」「一括操作」など、プログラムが得意とするところと業務フローがクロスする部分において、こういったツールは役立つ(あるいは活用すべき)と思います。