2010年10月21日木曜日

【必読】イノベーションのジレンマ

イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press)先日読んだキャズムに引き続き、これまた必読のビジネス書だ。
というか、とりあえずこの2冊を読んでおけば他のビジネス書は読まなくてもいいんじゃないかとさえ思う。

この2冊を読んだきっかけは、@tokurikiさんの「この2冊は必読だ」というtwitterでのつぶやき。ちょうど何を読もうか決めかねていたタイミングだったこともあって2冊とも購入して読んだわけだが、通しての感想は

@tokurikiさん、ありがとうございます!

である(笑)。
(ちなみに、@tokurikiさんとは知人でも何でもない…とうかtwitter上も片想いです)

本書の内容についての書評や感想はAmazonにたくさんあるのでわざわざここで書くことはしないが、とにかくまだ読んでない企業のマネージャー以上の人(特に経営者)、企業を支援するコンサルタントやパートナーの人は絶対に読むべし。
顧客の意見に熱心に耳を傾け、新技術への投資を積極的に行い、常に高品質の製品やサービスを提供している業界トップの優良企業。ところが、その優れた経営のために失敗を招き、トップの地位を失ってしまう。


なぜこんなことになるのか、豊富すぎる事例と共に地に足の着いた理論展開で掘り下げており、すっきり明快に、そして非常に知的好奇心をくすぐる形で解説されている。読んでて、途中で何度も「いい本だなぁ~」と感心しきりだった。
ボクはレバレッジ・リーディングに倣った読み方をするので「この本はイケてる!」と思ったらジャンジャンとページの端を折ったり線を引いたりするんだが、この本はそれをまともにやってたら、端を折らないページの方が少なくなってしまう。是非キャズムと合わせて読むといいと思う。

ちなみに発刊順もキャズムが先で、「イノベーションのジレンマ」の中にも少し登場するので、2冊とも読むなら先にキャズムから読むことをお勧めします。


そして何よりこの2冊を読むにつけ、ドラッカーの「企業の目的が顧客の創造であることから、企業には2つの基本的な機能が存在することになる。すなわち、マーケティングとイノベーションである」という言葉の重みがズシリと響いてくるのである。

次の本に行く前に、もう一度この2冊とドラッカー本を深く読み直しておこう。
(同じハーバードビジネススクールの話題の書【これからの「正義」の話をしよう】も気になって仕方ないが…)


もう10年以上前の本だが、現在の事例でもすぐに当てはめて考えることができる、いわば「クラシック」の域に達している。強烈にお勧めします。
イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press)
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