2010年10月4日月曜日

システムの設計書は文章に頼りすぎない方が良い

ボクは文章を書くのが嫌いじゃない方(むしろ好き)なので、いわゆるシステムの受託開発案件などでゴリゴリと文章を書くのは何ら苦にならないし、何なら入社初年度から「ドキュメントのkashi57move!」なんて囃し立てられてたんだけど(自慢)、ただ、その作業の必要性自体に疑問を感じることも多い。

業務やプロセスを無理して文章化しようとして、結果「漏れ」が生じてドキュメントとしての機能を果たせていないシーンというのが、ままあるからだ。

対極的なのが、例えばIKEAの組立説明書。これなんて、初めて見た時は「これ自体がイノベーションだっ!」とか思ってしまった。一切間違えようがない、他に解釈のしようがない図で組み立て方を示しており(まぁ普通組立系のものはそうですけどね)、一番感心するのは文章が一切ないこと。だから、全世界でこの1部の説明書だけで事足りるわけだ。

文章をたくさん書くと、何かしっかり考えた気になれたり、発注側も「よし、仕事させたぞ!」という気になったりはするんだろうけど(そこまで低次元ではないですかね…)、先述のように文章だけに頼りすぎるとフローの中で考慮漏れが発生したり、何より伝達にいちいち時間がかかる(頭の中で文章からイメージを再構築しないといけないから)。

図に描いてしまえば、全体のフローが見えるようになるし、例えば帳票が発生する場所や回っていく流れ、各アクターにとってそれが必要となるタイミング等が見えてくるので、いわゆる怪しげな設計書やマニュアルでよくある「必要に応じて」なんて曖昧な表現がなくなる。と思うのです。

文章を書くのが得意なボク自身がこんなことを書いてしまうとそのうち自分の仕事が無くなっちゃうかもしれませんが(笑)、それ以上に図示するのは得意なので、むしろ大歓迎。
そんな流れになるといいな、と願いつつ。

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