2010年10月4日月曜日

コミュニケーション・スキル(序章)

先日、「なんで持ってるノウハウをブログで書かないの?仕事で使うから無料では出せない、とかそういうこと?」と友人からツッコミを受けたので、「いや、書く気は満々なんだけどなかなか体系立てが出来なくて、書けないまま今に至っているのさ」と答えてから早や数か月。結局いつまで経っても書けそうにないので、とりあえず思いつくままに書くことにしました。

第1回目のテーマは「コミュニケーション・スキル」。自身の過去を振り返りつつ、複数回に分けて書きます。従って、前半の方はただの思い出話になるので、ほぼ役に立たないかも…。

■はじめに
ボクは、一緒に仕事をした社内外の方から、図らずも「コミュニケーション・スキルが高い」と言われることが多い(今、自慢してますよ)。そこで、あまり意識したことはないが自身の頭の中を整理する目的も兼ねて、ボクが「コミュニケーション」に際して気を付けていることを書いておく。
事前に断っておくが、当然ボクは専門家でもなんでもないので「これが正しいやり方、考え方」とかいうのは一切ないし、専門家から見たら「それは間違った方法です」と言われることもあると思うので、あくまでCaseとして見ていただきたく。それから、「結局ただの自慢話やん」ということになる可能性もあるので、その辺りをご注意いただきたく。

■とはいえ、コミュニケーション暗黒時代
上記で「図らずも~」と書いたが、その理由は過去の自分から考えて「コミュニケーション・スキルが高い」と言われることにもの凄く違和感があるからで、例えば
・小学生の頃なんて超人見知りだし、
・中学生の頃は「弱い者には強く、強いものには弱い」という典型的なスネオ体質だったし、
・高校生の頃は「派閥命!」
的な人間だった。

つまり、今にして思えばコミュニケーションのコの字も受け付けないような人間だった。
小学校から高校までエスカレーター式の学校にいたため、新たに他の人と「関係を構築する」という最もストレス、ハードルが高い部分がほとんど無かったのもその要因の一つかな、とは思ったりする。

ただ実は中学から高校の過程で一度大きく性格改善を行っている。中学生の頃は自身でも認めざるを得ない典型的スネオ、というより、スネオから良い所を取り除き、嫌われる部分のエッセンスだけを濃縮したような性格だったので、中3の頃には周囲に友人と呼べる人がほとんどいなくなっていた。
全寮制の学校だったので同級生や下級生とは四六時中、それこそリアルに同じ釜の飯を食っているわけだが、この環境で周りに友人がいないというのは結構強烈な体験である。まぁ、自ら蒔いた種が育った結果なんだから仕方ない。その中でボクがラッキーだったことは、当時それをズバっと指摘してくれた同級生がいたことだ。
その後ボクは自身について大いに反省し、性格改善を行って、楽しい高校生活を送ることが出来た。

とはいえその反動か、親密なグループというものに強烈な憧れ的なものがあったようで、必然的に派閥を形成するようになる。まぁこのグループで群れる、というのも高校生の頃には一般によくある傾向だとは思うが、ボクの場合はグループへの所属欲求というものが結構強烈だったように、今となっては思い返される。

■やっと意識した「価値観」の違い
中学~高校のステップで大きな性格改善を行ったおかげもあってか、大学では初日からすんなり友人ができて、いつも行動を共にするグループがすぐに出来上がった。ただ、その頃になると昔の悪い癖が顔を出すようになる。それは、「自分の価値観の押し付け」。
例えば、出席した講義の内容についての意見のぶつけ合い、という硬派なものから、「俺は布袋以外、日本のロックは認めねぇ!」というちっちゃなものまで、自分の意見ばかりを押し通していた。背景には、「こういうロジックで考えた、あるいは感じたんだから、しっかり説明すれば絶対に理解してもらえる。そして俺と同じ意見を持つはず」というとんでもない傲慢な考えがあったわけだが、こんなヤツが周囲からどういう風に扱われるかは想像に難くない。ボクは過去の過ちを思い出し、すぐに考え方を修正した。

「自分が良いと思っているもの、正しいと思っていることは、他人にとっては必ずしもそうではない」

つまり、簡単に書くと「価値観は人それぞれ」という至極当たり前のこと。こんな当たり前のことでありながら、克服するのは難しかった。口では「あぁ、そういう考えもあるか~」等と言いながら、頭の中では「とは言え、絶対にこっちの方が正しい」と決めつけてしまっている時期もあった。

ここを乗り越えたのがおそらく現在「コミュニケーション・スキルが高い」と言われている部分の核なんじゃないかと思っている。

■コミュニケーションの第一歩
さて、こうしてようやく人並みになった(はずの)ボクだが、どうやって人並みになったのか、コミュニケーションに際してどんなことを考え、試行錯誤したのか、その考え方や方法を書いてみようと思う。

まず、第一歩目。
僕が考えるコミュニケーションの第一歩目の鉄則は、とにかく相手の話を「聴くこと」。「聞く」じゃなくて「聴く」。受け取るんじゃなくて、掘り出す、というイメージ。
コミュニケーションというのは、お互いの言葉の背後にある思想とか考えを共有してからがスタートなので、まずは相手を理解することに徹底的でなければならない。と思う。先に書いた「価値観は人それぞれ」というのがベースとなっているわけだが、まずは相手と自分の間にある壁、あるいは溝を取り除くことに注力する。いかにこのステップをうまく踏んでいくかによって、一歩進んだコミュニケーションが出来るかどうかが決まってくる(ただしもちろん、完全に理解することなんて出来ないことも、理解しておかないといけない)。
最初、あるいは早い段階でここを乗り越えておけば、その後はより深く、意義深いコミュニケーションを取るための土壌が出来上がる。

ボクは営業スタイルも完全に「話してもらう」をベースとして、こちらから話す時は商談の後半、「ここで決めてくれ!」という時ぐらいだった(もしくは相手が全然話してくれない時)。

さて、では具体的にどうやって壁を取り払い、溝を埋めていくかについてだが、ちょっとあまりにも長くなりすぎたので、次回に持ち越し。

(このペースで書いていくととんでもない量になりそうなので、次回以降もう少し考えます…)

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