2007年6月27日水曜日

Linuxコンソーシアム:サービス部会

たまにはコンソーシアムの別の部会にも参加してみよう、と思い、今日はじめてサービス部会に参加させてもらった。
http://www.linuxcons.gr.jp/service/service_index.html

サービス部会のスタンスとしては、参加者(社)のメリットを出すために「各社のサービス発表の場」としましょう、というビジネス面を強く出し、そうやって参加者(社)の情報を同じテーブルにのせた上で、サービスレベルの基準作りやマップの作成、というアウトプットに繋げていく、というもの。
ビジネス面を強く出す、といっても、そこはオープンソースに関わる著名な方々が参加している会なので、技術面や業界動向に関しても鋭い方ばかりですが。

部会での問題点は、やはり「情報共有」の手段で、リッチクライアント部会でも情報共有のためのインフラはあるけど、発信者が限られてしまって活用できていないのが現状。サービス部会でも、そこが悩みの種のようです。

いろいろと興味深い話を聞けて、参加して良かった!と鼻息が荒くなりました。
とりあえず、印象に残ったセンテンスを。

SugarCRMのリセラー、ケアブレインズさん:「自分たちの最大の競合は、無償版」
これを受けて、小田切さん:「Red Hatの最大の敵はFedora」
→無償版と有償版のデュアルライセンスの難しさを語る、最も短いセンテンスですよねぇ。

シリコンバレーでは、OSSビジネスのベンチャーに金を突っ込むのがVCのトレンド。
で、5年間でIPOまで行かなければ、ビジネスとして成り立たない、というのが常識のようです。
風土として、「価値があるものはビジネスする」。
日本だと、「儲けるものはビジネスする」。
どえらい違いですね。

MicrosoftとジョイントしてOSSをビジネスしているところが結構多い。
→スキームとしてはありだけど、「特許侵害については訴えません」みたいなセコいのはやめようよ。と小田切さん。確かに。

株式会社アシストの方とご挨拶。OpenOfficeを担いでビジネスを開始したそうです。挨拶ついでにお話させてもらったところ、MS-Officeからの乗り換えでビッグユーザーからの問い合わせが結構きてるとのこと。具体的な数字を聞かせてもらいましたが、開始してからの期間からするとビックリするぐらい多い数でした。デスクトップ分野でも、来るかOSS。

ソースが海の向こうにある商用ソフトを担ぐより、ソースの在り処がはっきりしているOSSを担ぐ方が良い。→確かに、その方が売る方も売りやすいし、買う方も安心。本国にもソースがないソフトってのはかなり多いらしいし。


残念だったのは、懇親会があることを知らなかったこと。事前に言ってくれてたら調整してたのに(涙)。

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