角川グループHDのトップ、角川歴彦氏が書いた「クラウド時代と<クール革命>」が、なんと3月10日11時まで無料で読めます。
http://www.kadokawa.co.jp/coolkakumei/
絶対読め!とお勧めしたい。
コンテンツホルダーでありつつ、Web2.0系のインパクトがでかい技術に肝要で、YouTubeと早々と提携したのは記憶に新しいが、やはり視野が広いしよく分析されているし、視点がちゃんと「実際の動いているビジネス」からクラウドに向けられて語っているし、よくまとまっているし、説得力がある。
何より、わかりやすい。
最後の「東雲(しののめ)」の話は、唐突にそれまでの流れから変な方向へぶっ飛んだ感じがしてちゃんと読んでない(ほとんど読んでない)が、そこまでの話は非常に良いと思う。
個人的にビッときた言葉は、
クラウド時代における「コンテンツの購入とは何か?」
というところ。
これに対する本書での回答は
ユーザーは自分が対価を支払ったコンテンツ価値をよりしっかりと保障してくれるところにお金を払うようになる
いきなりこうやって書くとよくわからないと思うけど、これはAppleなり、Amazonの件(くだり)で出てくる。
ユーザーが楽曲(なり本)を購入する際にしなければいけないことは、Apple(なりAmazon)にその購入料金を払うだけ、という簡潔に完結(シャレじゃないよ)した仕組みが出来上がっている。そしてそのコンテンツを購入したことは、Apple(なりAmazon)が保証してくれている。
つまり、端末+ソフト+ネットワーク+ハード+ストアが一本化されて提供されており、購入を保証してくれているところに強みがある。
P.121の図は、本当によくまとまっていて秀逸。
昨夜一気に読んだけど、結局本が出たら買ってしまいそう。
クラウドについて言及しつつ、FREE戦略に書いてある内容もそのまま実現してしまう角川氏、恐るべし。
というわけで、ソフトウェア業界の人なら当然これも読んでおくべし。
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