2010年11月30日火曜日

複数サーバーでコマンドを同時実行する方法

TeraTerm使いの人にはすっかり常識ツールのようなんですが、恥ずかしながら今さら知ったので自分用メモ。

Tera Term Pro アシスタント

このツールを使うと、複数のTera Termのターミナルウィンドウにコマンドを同時に投げることが出来るので、
・同時刻に複数サーバーでコマンドを実行したい場合
・複数サーバーのシステム日時を一括変更したい場合
等に、かなり便利。

使い方等の詳細はこちらで詳しく紹介されています。

入力したコマンド文字が逐次複数のウィンドウのコマンドラインに反映されていく様は、気持ち良くもあり、気持ち悪くもあり。
是非お試しあれ。

(追記)
このエントリーをTwitterに流したところ、最新版のTeraTermには上記と同等の機能を提供するブロードキャストコマンドがある、ということを@ms2sato経由で@ttdodaさんから教えていただきました。今度試してみよう。多謝!

(さらに追記)
試してみました。


確かに最新版のTeraTermでは、上述のアシスタントと同様の機能が実現できます。素晴らしい!

2010年11月26日金曜日

【どうでもいい話】iPad的に電子書籍が読みたくて

iPadが欲しくてたまらない割に、普段持ち歩いているLet's Noteが充分軽いし、用途から考えると結局持ち歩いてもそんなに使わないだろうな、とか思って買うのを躊躇しているんですが、それでも書籍を読んだりするのにはやっぱりあの形状がいいなぁ、とか思ったりしています。

先日、若かりし頃にあまり深く考えずにサクっと入ってしまった生命保険を見直すために、期間限定で無料配布されていた時に保存しておいた「生命保険のカラクリ」(PDF版)をLet's Noteで読み始めたんですが、やっぱりなんかこう、読みにくい。




どうにかならぬものかと思いつつ、机からソファに移動して読もうとPCを持ち上げた瞬間、思い付いてしまいました。


Let's Noteを縦に持つと、本っぽくない?




PDFも表示を回転させれば・・・おぉ!なかなか良い!
俺、今、電子書籍を電子書籍っぽく読んでる!
(大事なのは、右側のキーボードのことは忘れてしまうことです)



というわけでしばらく縦持ちで読んでいたんですが。




ふと気付いたら腕がすごい疲れて肩はガチガチに凝ってました orz
当たり前ですね…。皆さんも無理しないように気を付けてください。





そうそう。電子書籍と言えば、例のmixiアプリで大変お世話になったふじいまさこさんがiPhone版無料!なコミックを出されました。全文無料公開のコミックは史上初とのこと!
読むべし。買うべし。チラ見すべし。
ほかほかぞく―あったか、ぽかぽか


村上龍氏が電子書籍の会社起ち上げるし、「ブラックジャックによろしく」でお馴染み佐藤秀峰氏は同マンガをWEBで無料公開しているし、角川は大沢在昌氏の新作を電子書籍で先行販売するし、音楽業界の次は書籍業界が慌ただしく動き始めている昨今。クリエイターと消費者の距離はますます近くなってジワジワと確実に地殻変動が起こりそうですね。


(おまけ)
冒頭に登場した「生命保険のカラクリ」は、生命保険がよくわかんない・・・という方には随分とお勧めな内容でした。
生命保険のカラクリ (文春新書)

2010年11月21日日曜日

製品等を知ってもらうためのアプローチ考察、続き。シナリオを作る。

ここ最近、ちょっと技術に名残り惜しさ全開な内容が続いたので、今回はマーケ寄りな話に戻ります。
同名のエントリーの続きです。

製品等を知ってもらうためのアプローチ考察。
1回目はこちら
2回目はこちら

さて、チャネルを検討して、各段階で求められる情報もイメージできました。
あとはどうやってターゲットに情報を届けるか、というところですが、ここではシナリオが役立ちます。
「ユーザーが情報を求めるときに、どんな行動をとるか?」というものを、テーマに沿ってまとめたものです。

例えばボクが今、とあるソーシャルアプリを作ったので多くの人に試してみてもらいたい、と思っているとしましょう。日中はSE業務やらマーケ支援やらの請負仕事をしながら、仕事が終わった夜の20時に近所のマクドナルドに仲間と集まって企画を練り、皆で精魂込めて作った初めてのソーシャルアプリ。これを何としても知ってもらいたい。としましょう。
(あ、もちろん日中の仕事も精魂込めてます・・・)

そこで、ボクはこんな図を書くわけです。

アプリのターゲットは、まずは20代後半~30代の会社員。仕事も覚え、後輩も出来て、この先の長いビジネスライフを真剣に考え始めたノリノリのビジネスパーソン。この先を考えると、何をするにもやっぱりビジネス数字が読めないとダメだな…と気付いた。そんな彼/彼女がターゲット。そんな彼らに是非とも使ってみてもらいたい。
そんな彼/彼女は、数字を読めるようになるためにいったいどんなアクションを起こすか・・・ということをまとめてある図です。

当然WEBで検索するだろうし、知人に聞いたり、書店に行ったりすることでしょう。
それらのアクションとその繋がり(パス)を線で結ぶと、行動のシナリオが浮かび上がってきます。そのシナリオを見てどういう伏線を用意しておけばこちらの出す情報に触れてもらえるかということを考えればいいわけです。

上の図で言うと、オレンジ色の「マネまねを知る」「マネまねをやる」という所にどこからどういう風に線を引っ張ってくると良いか、たくさん線を引っ張るにはどうすれば良いか、を練るわけです。AISASとかを意識するのは、正直この後でもいいと思います。(ここ最近はSIPSなんてことも言われたり。いずれにしろ、常にアンテナを張って考え続けることが重要ですね)

そして、有効なパスがあるのは目に見えているけど線を引く術がない、といったような時に、アライアンスという作戦が出てきます。既にそのチャネルなりパスを持っている所と手を組んで、こちら側への引き込み線を新たに用意する(してもらう)わけです。
ただ、これをやってもらうには少なくとも同等、基本的にはそれ以上のメリットを相手側に示せないと大抵うまくいきません。アライアンスを組みたい時は、とにかく相手のメリットをとことん追求して、きちっと示すことが肝心。


そうして線が引けたら、次に「WEBで出来ることは何か、WEB以外でやるべきことは何か」を検討し、チャネルを準備していきます。その際、例えばWEBというチャネルで考える場合、各チャネルとユーザーにどんな接点があるか?そしてそれらの接点はユーザーからどういった役割が期待されるか?をデザインして配備します。

例えば、ザックリと考えれば以下のような感じでしょうか?
  • HP:公式情報の発信、開発・販売元の情報

  • Blog:トピックやTipsなどの流動的な情報の配信

  • twitter:超最新情報の配信、ユーザーとの直やり取り、トラブル対応

  • ニュースサイト(プレスリリース):告知、認知度・検索数の向上、信用性の向上


もうわざわざ図示しませんが、1回目で書いたようなユーザーを取り囲むチャネルの図にこういった情報を追記すると、目にもわかりやすいです。

こうして役割とチャネルをセットで考えれば、効果指標も作りやすくなるし測定もしやすくなってROIもわかりやすくなりますね。


というわけで、ここまで読んでいただいたアナタは既にお気付きのことかと思いますが、このブログもチャネルの1つです
上記のシナリオには現れていない、違う角度のシナリオから考えたときのチャネルとしてこのブログは機能しているのであります。

せっかくなので、次のサイトに行っちゃう前に寄っていってください。
財務諸表を学べるソーシャルアプリ「マネージメント真似部」(mixi版)。

2010年11月18日木曜日

たまにはC言語の話

昨日の夕方、ケータイが鳴って知人からヘルプの電話。
「C言語の質問なんだけど・・・」

C言語・・・もう何年触ってない?10年前、新社会人として会社に入って新人研修で初めてプログラムの世界に触れ、その一番最初がC言語だった。その後仕事で丸2年ぐらいやったのかな?それ以降はJavaとかPerlとかWEB周りの言語にシフトしたから、C言語のことを考えるのなんて・・・8年ぶり?

そんなことを知ってか知らずか、とにかく現場で一刻も早くプログラムを何とかして動かさないといけないがC言語は専門外の彼は、それでも的確に状況を説明してくれる。やはり文字列(ポインタ)周りで泥沼に足を突っ込んだようだ。

話を聞き、とりあえず気になった点を指摘したところ無事解決し、事なきを得た。三つ子の魂百まで、とは言うが、結構覚えているもんだ。


というわけで「C言語、最近触ってないなぁ」という方は、頭の体操替わりに一緒に「何が原因だったか」を考えてみませんか?


さぁ、電話がかかってきました・・・

電話の向こうで困っている同僚からのヘルプ



あ、すいません、教えてください。やりたいことは以下なんです。
  1. メインの関数から、とある関数func()を呼び出しているんですが、

  2. 呼び出し元のメイン関数側で文字列変数を「char* aaa」と用意して、

  3. それをfunc()の引数に渡してます。つまり呼び出し先のfunc()は引数として、 char* aaaをもっています。

  4. このfunc()のアウトプットとしては、その「引数の文字列aaaに、新しく値をセット」することです。

  5. func()の処理終了後、呼び出し元のメイン関数側では、引数aaaにセットされた値を利用して処理を継続します。


と、こういうのを想定しているんですが、なぜか処理がABENDするんです。
文字列のポインタはちゃんと渡せてると思うんですけど・・・

いったい、何がダメなんですか?
(写真はイメージです)


さぁ、このヘルプを受け取ったアナタ、以上の情報からズバっと原因を指摘してあげてください。






答え合わせ


原因はね、func()に渡す引数のメモリ領域を確保(malloc)していないからだよ。




いかがでしたでしょうか?
まぁ、C言語知ってる方ならいちいちこんなストーリー仕立てにした割にそれだけかよ!っていう感じですね、すいません。

でもポインタの操作って慣れるとすっごく便利ですけど、こういうのがあると厄介ですよね。やっぱりその辺、Javaはうまくラッピングしてあるなぁと思います。それも良し悪しですが…。

2010年11月17日水曜日

無駄にアップデート。Javaをやる人でブログを書く人にしか役立たないツール

なんかもうこの際GAEでのデータ保存、取得方法とか一気に勉強しちゃおうと思って、ms2から前回のブログのコメントでもらったネタを実装。

ポコっとボタンを押すと、プレビュー、HTMLの他に、「ソースコードをハイライト表示したページだけが表示されるURL」(パーマネントじゃないところがアレですが)も表示されるんで、自分のブログにコピペするのは面倒だ!っていう方は、このURL(っつうかURI?)を指定してください。
パラメタをミスると、GAEの素のエラー画面が見れる!(オイッ

なんとなく動いているけど、ちゃんと動いているのかは、わかりません(オイッ
あと、ms2ご指摘の「//」コメント内でもキーワードがハイライトされたりするバグはまだ健在!(オイッ

そんなわけで、興味がある変な人はこちらからどうぞ。

Java 2 HTML (alpha)


で、将来的にはもーちょっと「みんなで共有」的な雰囲気のこともやりたくなってきました。
またまとまった時間があるときに(もしくは無駄に徹夜して)勉強がてらやってみようと思います。

その前にバグをなお(ry

2010年11月16日火曜日

Javaをやる人でブログを書く人にしか役立たないツールを作りましたよ

Javaのソースコードを掲載する時もあるこのブログだが、アクセス数が多いのはそういう記事だったりして、また、ふとした時に必要となるのもその記事だったりして、その割にもう本文にベタっとソースを張り付けただけで見難いこと極まりなかった。
で、昨日の夕方にちょっとキッカケがあったので、今後のためにツールを作った。昨夜、なぜか徹夜気味で。

題して、「Javaを書く人でブログとかにソースコードを掲載する人にしか役立たないツール!
しかもFireFoxおんりー!
Java書く人ってFFしか使ってないもんね?いいよね?っつうかChromeって「ソースの表示」ってやったらgetが走っちゃうだよね…(やってみて)。

「ソースを表示」しなくてもいいように、画面にHTMLを表示するように修正しました。


上記のように、ブログに掲載したいJavaソースをテキストエリアにコピペして、ボタンを押すと、

って感じで、なんかいい感じにハイライトされて表示されるかもしれませんよ。

無事表示されたら、ソースを表示してさらに下にスクロールしたら元のHTMLがあるので、コピペして使ってください。CSSも忘れんな!(っつうかそれ忘れたらもう、アレ)


あと、意味はわからなくていいので「いいね」っていう指の絵が描かれたボタンを押すと、明日いいことあるよ。



Javaだけが対象だし、ちゃんとしたJavaコードでもちゃんとHTMLが表示される保証はありませんが、まぁ先日の謎の信号機よりは、まだ数人は使う人がいるんじゃないかなーと思うけど?何か問題でも?

なぜこんなの徹夜気味で作ったの?とか、既に世の中にはそういうツールがあるよ?、とか、そういうこと言うのは「いじめ」って言うんですよ?
クライアントにインストールするタイプのとか、面倒なんです。WEBでサクっとコンバートしてくれれば、それでいいんです。

というわけで、JavaのソースコードをHTMLに整形してブログ等に掲載したくてブラウザはFireFoxだよい、というアナタに、このツールのデバッグ権限を与えよう。

Java 2 HTML(永遠にアルファ版)
(だから、「同じ名前でOSSの同じことするツールあるよ?」とか言わない)

2010年11月14日日曜日

Googleの資源を思いっきり無駄なことに使う(誰得の続き)

6時間程前に、GAE/JのImageAPIの制約のせいで諦めた「誰得!信号機」だが、あまりに悔しかったのでJavaScriptで画像を切り替える方式で実装。

最新版のChromeでしか動作確認してないが、無事GAEに指定秒数をリクエストとして投げて、その結果を信号に反映させて表示することができた。
(JavaScriptの秒数部分をServlet内で動的に吐き分けているだけ、というしょぼしょぼっぷりですが、いいんです、GAE/JでServletを動かすことがそもそもの目的なんですから!)

秒数の指定部分には、HTML5で新しく追加されたUIコンポーネントである range を採用。最先端~♪(バカ)

信号機http://pitta-rhythm.appspot.com/

さぁ、これで好きなだけ交通整理してくれよな!
(ちなみにドメインのアプリ名が「pitta-rhythm」なのは、ホントのホントはGAEの勉強でこっち(ぴったリズム)をGAEに移植しようと思ってこのアプリ名にしたんだけど、これってもともと1枚のHTMLで完結しているものだから、Servletにしようがなかった、というオチ)

とにかくこれでGAE/Jだって怖くないぜ。
(今回一番時間がかかったのは、Excelで信号機の絵を作るのと、JavaScriptで信号の点滅を制御するところだったことは、秘密だ)

2010年11月13日土曜日

誰得。歩行者信号GIFアニメ。

土曜日っぽいエントリ。

誰得 歩行者信号


誰かを急がせたい時に、iPadに表示させて見せつけよう!
(クリックして画像表示させたらちゃんと点滅とかするよ!)


■ほんとはね、
ほんとは、GAE/Jの勉強のために何か作ろうと思って始めたんです。
で、どこでも判決の実況中継が出来るようになる優れものアプリShousoに触発されて、ならば俺はどこでも歩行者の動きをコントロールできる信号アプリを作ってやろうと。ニヤニヤしながら思いついたわけです。

仕様は、画面で青信号と赤信号の時間をそれぞれ指定してリクエストしたら、その指定に応じた信号GIFアニメを生成して返す、という、それだけ。ニヤニヤしますね。

で、とりあえず(相変わらず)こんな感じでExcelで信号の絵を作って(というわけで信号はExcel製ですよ)、さぁ、いよいよ勉強も兼ねてServletを作ろう!と思ってEclipseでコードを書き始めたら、何と。肝心のBufferedImageがGAE/Jではサポートされてないではないか…。



というわけで、結局GIFアニメだけが残った
(追記:GAEに移植!時間指定できるようになってますよ!
新しいことを学べたわけでもなく、誰かの役に立つわけでもなく。

まぁでも?JavaでGIFアニメを作成する方法が分かったし?(こちらとかこちら
GAEではImageAPIの制約があることが分かったし?
EclipseでGAEにデプロイだって出来たし?
それにそれに・・・(慰め中)

■追記
GIFアニメをBloggerの画像アップロード機能でアップしたら、なぜか「アニメーションしないGIF」になっちゃったし…。
慌てて別サーバーにアップしてリンクを張りなおすハメになっちゃったし。はぁ・・・。

2010年11月11日木曜日

製品等を知ってもらうためのアプローチ考察、続き。段階を意識。

前回は、製品を使ってもらいたい人(ターゲット)が日頃触れる情報チャネルの中で、どこに重点を置いていけばいいかを考えてみた。

今回はターゲットの行動を元にシナリオを作って、ターゲットとチャネルの接点の構築方法を考える予定だったが、その前に、重点チャネルとクロスして考えておくべき観点があるので、先にその話。

それは、当たり前だが「ターゲットがどんな情報を求めているか?」ということ。これは「ターゲットがどんな課題・問題を抱えているか?」に同義。

ただし、これはターゲットがどういう状態にあるかによって知りたい情報が変わってくるため、そこを意識しておく必要がある。細かく分ければどこまでも細かくなるが、最初からそんなに突っ込んで考えても仕方ないので、ザックリ「購入前後」で分ける。


上図のように、購入前と購入後ではターゲットが知りたい情報は大きく変わってくる。当たり前の話だが、その辺りがきちんと意識されていないWEBサイト等は意外と多い。

また、最近は最初に無料版を使ってもらって有料版に引き込んだり、無料のものを撒き餌として別の有償コンテンツに誘導するという、ITではもはや常識化したFREE戦略が一般製品にも浸透してきているので、次のように3段階に分けておいた方が良いかもしれない。

2段階のときに比べ、微妙に求める情報も変わってくると思われる。

このように、ターゲットがどういう段階にいるかによって、どういった情報が必要か(提供すべきか)というのが変わってくる。従って、この条件に従ってコンテンツとアプローチ方法、チャネル、メディアを準備していく必要がある。
これはこの後、シナリオを構築していく上でも大事になってくるので、このぐらいのレベルでザックリと考えておくと良いのではないかと思う。

#余談だが、2006年頃のOSSの有償サポート利用率は、確かワールドワイドで1%というのを聞いたことがある。今はどれぐらいなんだろう?


上述のFREE戦略についてはダイヤモンドでも特集されたぐらいなんでご存知かと思いますが、まだ読まれてない方にはお勧めです。
フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略


また、各段階のターゲットが求める情報については、以前も紹介した「キャズム」がとても参考になる(というかパクれる)と思います。
キャズム

2010年11月8日月曜日

製品等を知ってもらうためのアプローチ考察、キホンのキ

人から「へぇ~」と言われることが何度かあったので、製品をPRしたい時の「考え方」を書いてみる。
ユーザーの発掘と関係性の構築、あるいはアライアンス戦略を考える時の、キホンのキ。
というか、フェーズとしては、キホンのキの、一画目。

まずは、想定ターゲットユーザーが普段生活する中で触れるであろう情報源をチャネルとしてすべてリスト。そして、それぞれのチャネルに対して、ユーザーが能動的に情報を取りに行くのか、あるいは受動的に取るのかを矢印でザックリ記入。


上記でリストしたチャネルを軸に合わせてプロット。今回は、「情報へのアクセスのしやすさ」と「情報の信頼度」を軸にプロットしてみた。

これによって、どのチャネルに注力していくべきか、また、シナジーを発揮するには「どの辺り」を中心に情報を出していけばいいかがわかる。

ちなみに一つだけ色が付いているのは、「今、自分が持っているチャネル」。持っているチャネルを色の濃さ等で表現しておくと、パッと見にもわかりやすいし、今後の計画も立てやすい。

この例では非常にザックリ「WEB」と書いているが、WEBと言ってもHPからニュース記事、SNSやtwitter等、様々あるので、その単位で各メディアの立ち位置と目的を決めてプロットしていくと、作戦も立てやすくなる。


さて、注力するチャネルが決まったら、今度はユーザーの行動を元にシナリオを作っていき、チャネルとユーザーの接点(といかパス)をどういう風に構築していけばいいかを考える。ここでアライアンス構築も関わってくるのだが、それはまた次の機会に。

2010年11月5日金曜日

プレゼンとかスピーチとか会議で効果を発揮する、最も基本的なたった1つのスキル

コミュニケーションのスキルがうんたら、みたいな話を過去2回書きましたが、特にウケがいいわけでもないので、予定していた残りの分は潔くバシっと打ち切って、別の話にしちゃいます(残念ながら、今読み返してみるととてもツマラナイことを書いてしまった気もしている)。

さて、いつもわかりやすくて刺激的でとても為になるBlogを書かれている大元 隆志さんのエントリーに感銘を受け、僕も「後輩に読んで貰う価値のある記事を書く」という観点で書いてみます。後輩いませんが。


今日は、僕がプレゼンとか会議の司会進行、あるいは結婚式でスピーチをお願いされたときに意識している、「人前で話す際に効果を発揮する、最も基本的なたった1つのこと」を書きます。

たったの1つです。それは、「最初に話の全体像を示す」ということ。
知ってる人は知ってますね。出来てる人は出来てますね。
そんな優秀なアナタは、この先読まなくても大丈夫。予想通りのことが書いてあります。

以下、興味のある方へ。
「最初に話の全体像を示す」、これは聞き手のことを考えれば当たり前の話で、聞き手はスピーカーであるアナタを迎え、「いったいこの人は何の話をどれぐらいするんだろう」という状態にあります。つまり、無意識のうちに「話に集中しなくては」とか「要点は何だろう?」等、結構なストレスがかかっているわけです。そのストレスを、最初にパっと話の道筋を示してあげることによって取っ払い、相手に聞く体制になってもらえるようにする技が、「最初に話の全体像を示す」ことです。

例えばプレゼンだったらこんな感じ(実際、よく使った)。
「今日はお忙しい中お時間をいただきありがとうございます。これから、3つだけ(と言って指を3本立てる)。大事なことを3つだけお話します。今回のプロジェクトでは・・・(そして本編へ)」

あるいは結婚式の友人代表スピーチなら(実際、こうやって話した)
「○○君のことを語る上で、外せないキーワードが3つあります(やはり指を3本立てる)。まず1つ目が、正義感と責任感。2つ目に、ロマンチスト。そして最後に3つ目、圧倒的な行動力。そんなキーワードを元に、○○君の人柄についてお話させていただきます。まず1つ目の正義感と責任感についてですが・・・(本題へ)」

こうして最初に「要点の数」だけ示せば、聞き手も話のボリュームがわかって安心して話に集中できる。

逆に、これがないパターンを考えてみましょう。
「今日はお忙しい中お時間をいただきありがとうございます。今回のプロジェクトでは云々。次に、私どもの強みですが、云々。また、実現方法についてですが、云々・・・」
あるいは
「○○君はとても正義感のある人で、云々。また、ロマンチストな一面もあって、云々。あと、行動力がすごくて、云々」
というように、話がダラっとした印象になってしまいます。これは、文脈をいくら正しい形で接続しても、聞き手がどこに注目したらいいのかがわからないためです。結果的に、一生懸命話せば話すほど、「あの人、話長いな・・・」と思われてしまったりする悲惨な結果に。

それを防ぐためにも、最初に「要点の数」を示すことをお勧めします。
ちなみに、お勧めの数は「3つ」です。なぜ3つがいいのか、詳しくはコンサルタントの「現場力」でも有名な野口吉昭さんのこの本などが参考になります。
考え・書き・話す3つの魔法


また、チームで働いていると必ず会議・打合せがあるかと思います。会議と言うと、1時間のはずの予定が話があっちこっちへ脱線してダラダラ2時間続いて、結局何も決まらなかった・・・みたいな経験をしたことがある方も多いと思います。これは完全に会議のオーナー(主催者)の責任です。会議が時間通りに始まらない、時間通りに終わらないのは、天災でもない限り、オーナーの責任です。まず、これを肝に銘じましょう。その上で、あなたが不幸にも(笑)会議のオーナーになってしまったらどうするか。

一番効果的なのは、これです。

アジェンダを書いたスライドに、所要時間を書いてしまう。
(この資料は実際に仕事の打合せで使っていたものです)

こうすることで、参加者は「あ、これにはこのぐらいの時間をかけるんだな」というペース配分を意識できます。また、「絶対に時間内に終わらせる!」という主催者の気迫を伝えることも出来ます(笑)。

さらに、話が発散して長引くことを防ぐために、以下のようなスライドを用意したりします。

今回の打合せだけではなく、今後を含めた全体像を示したうえで「今日はココの話!」とテーマを絞り込んでしまうわけです。そうすると、発散しそうになった時に意外と参加者が「あ、今日はこの話まではしなくていいか」と自制してくれたりします。

逆にこれがないと・・・いつもアナタが参加しているダラダラ会議になります(笑)。


まだやってみたことがない方は、ぜひ次の機会にやってみてください。結構「おっ!」と思えるほど良い反応が返ってくると思いますよ!



ちなみに、(こういうスタイルを嫌う人もいるようだが、)ボクは絶対にプレゼンや講演には最初の方に「笑い」を入れるようにしています。商談であれ、プレゼンであれ、結果が良い時は必ずその場に「笑い」があったことを経験してきたからです。
また、笑いを入れることによって「真剣に話す部分」とのメリハリも作りやすいのです。メリハリがつくということは、印象に残りやすい、ということです。「なんかオモロかったな」という感想と共に、大事な3つのうちの1つだけでも聞き手の心に残すことが出来れば成功です。

会場を笑わせるのは一番難しいんですが、意外と「あ、ここ笑うポイントです」と言うと結構笑ってくれたりします。とは言え諸刃の剣なことには違いないので、いきなり本番でやらずに、身近な人に見てもらって練習してからやりましょうね。当方、スベった場合の責任は負いかねます(笑)。

2010年11月3日水曜日

mixiアプリ「ようこそマイキッチン」の基本フローは役立つなぁ

mixiアプリ開発&運用コンプリートブック -ユーザをつかむソーシャルアプリのつくり方!育て方!に掲載されている、コミュニティファクトリーさんのmixiアプリ「ようこそマイキッチン」の基本フロー。


ざくっと頭の中でアプリの企画が出来たら、このフローに当てはめて考えてみるとゲームの流れが整理出来て良さそうだ。また、足りない面、弱い点なども発見できそう。

それにしてもこの書籍は、mixiアプリの企画ポイント(4つほどある)についてまとめられているだけじゃなく、OSSをチューニングして高負荷に耐えられるサーバーを構築するノウハウなども、構成図&コードレベルで紹介されていたりして、下手な技術書よりよっぽど良い出来なんじゃなかろうか。

ここで「ケッ。どうせゲーム屋の技術だろ?こちとらミッションクリティカルな業務システムを設計、構築してるんだぜ!」と思った方にこそ、一度見てもらいたい。
例えば、サーバー環境構築経験のある方なら、以下の質問にサラっと答えられるだろうか?


  1. Layer4とLayer7のロードバランスサービスの違いは?

  2. 多くのファイルの生成・読込を同時処理するのに適したCentOSのカーネルチューニング方法は?

  3. レスポンスを上げるために画像キャッシュサーバーを最適にチューニングするには?

  4. 高速レスポンスを実現するためのDBのレプリケーション方法は?

  5. 上記すべてをOSSで実現するには?

  6. これをクラウド上で実装するには?


上記は、本書の「触り」部分だ。

これらのノウハウは、今後クラウド化していくこの業界において、業務システム構築時にも役立ちそうである。既にmixiアプリで何万ユーザーものアクセスをさばいている実績を持ったSAPが執筆しているわけだから、説得力もある。

こういった技術面も惜しみなく詳しく突っ込んで書いてある本書のスタートは、「mixiアプリの企画」について。冒頭の図のように、やはりそのノウハウがこちらも惜しみなく書かれていて、同じ書籍の中に詰め込むにはモッタイナイと思ってしまうほど。

mixiアプリ開発をしようと思っている人だけじゃなく、「今」のIT技術者なら読んでおいて損はないだろう。

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2010年11月1日月曜日

ChromeのExtentions、どんなの使ってますか?

ボクは以下の13個ぐらいがあればとりあえず快適に使えています。

一応、概観はこんな感じ。


Chromed Bird

Twitter用拡張。新規tweet数がアイコンに表示される。とりあえずTL追いかけるだけなら十分。でもいろいろやろうと思うと結局twitter画面を開いていたりする…。まぁ、目的のページを直接開けるから、それだけでも機能としては十分。
Chromed Bird

Evernoteにクリップする

なんでもかんでも放り込め。
Clip to Evernote

Google Mail Checker Plus

Gmailの未読メール数が表示される。Gmail使ってるなら必須。
Google Mail Checker Plus

Google Calendar Checker (by Google)

次の予定までの残り時間を表示してくれる。けど、ボクの使い方的にはそれはあまり重要ではない。Googleカレンダーへのショートカット機能としてだけ使っている。けどそれで十分。
Google Calendar Checker>

Google Quick Scroll

あるキーワードで検索して検索結果のページに行ったら、さらにそのページ内のどこに検索ワードがあるかをナビしてくれる。無駄に長いブログ(このブログとかね…)からさっさと該当箇所を見つけられるので、調べものの際にササっと内容を判断するのに便利。
Google Quick Scroll

Google Reader Notifier (by Google)

Googleリーダー用の拡張。未読数を表示してくれる。ボクの場合「434」の未読があって、それだけでもう読む気失せます(ダメじゃん)。
Google Reader Notifier

Google Similar Pages ベータ版(by Google)

今見てるページと似たようなページを検索してくれる。これはね、いいですよ。掘り出し物的に良いページに出会えたりします。
Google Similar Pages ベータ版

IE Tab

今見ているページをIEで表示してくれる。WEB開発者なら必須。
IE Tab

RSS Subscription Extension(by Google)

RSSをワンクリックで登録できる拡張。RSSリーダー使ってるなら当然必要でしょ。
RSS Subscription Extension

Smooth Gestures

これがないと死ぬ。マウスジェスチャ用拡張。
Smooth Gestures

webページショット - Webpage Screenshot

これもWEB開発者向け拡張。開いているページ全体を画像として保存してくれる。
Webpage Screenshot

はてなブックマーク GoogleChrome 拡張

はてな公式のはてブ用拡張。開いているページをブックマークできる。タグ付やTwitterへの投稿も簡単。
はてなブックマーク GoogleChrome 拡張

追記。

Speed Dial

FireFoxにもある、アレ。という言われ方が多いスピードダイアル。新しいタブに表示するサムネイル数を指定できたり増やしたりできるので便利。特に、増やせるのはありがたい。いわゆるただの「ブックマーク」をサムネイルにしただけなのに、「スピードダイアル」として何かカッコイイ感じで使いやすく生まれ変わるのが不思議。
Speed Dial

他にもお勧めがあったらぜひ教えてください。