ざくっと頭の中でアプリの企画が出来たら、このフローに当てはめて考えてみるとゲームの流れが整理出来て良さそうだ。また、足りない面、弱い点なども発見できそう。
それにしてもこの書籍は、mixiアプリの企画ポイント(4つほどある)についてまとめられているだけじゃなく、OSSをチューニングして高負荷に耐えられるサーバーを構築するノウハウなども、構成図&コードレベルで紹介されていたりして、下手な技術書よりよっぽど良い出来なんじゃなかろうか。
ここで「ケッ。どうせゲーム屋の技術だろ?こちとらミッションクリティカルな業務システムを設計、構築してるんだぜ!」と思った方にこそ、一度見てもらいたい。
例えば、サーバー環境構築経験のある方なら、以下の質問にサラっと答えられるだろうか?
- Layer4とLayer7のロードバランスサービスの違いは?
- 多くのファイルの生成・読込を同時処理するのに適したCentOSのカーネルチューニング方法は?
- レスポンスを上げるために画像キャッシュサーバーを最適にチューニングするには?
- 高速レスポンスを実現するためのDBのレプリケーション方法は?
- 上記すべてをOSSで実現するには?
- これをクラウド上で実装するには?
上記は、本書の「触り」部分だ。
これらのノウハウは、今後クラウド化していくこの業界において、業務システム構築時にも役立ちそうである。既にmixiアプリで何万ユーザーものアクセスをさばいている実績を持ったSAPが執筆しているわけだから、説得力もある。
こういった技術面も惜しみなく詳しく突っ込んで書いてある本書のスタートは、「mixiアプリの企画」について。冒頭の図のように、やはりそのノウハウがこちらも惜しみなく書かれていて、同じ書籍の中に詰め込むにはモッタイナイと思ってしまうほど。
mixiアプリ開発をしようと思っている人だけじゃなく、「今」のIT技術者なら読んでおいて損はないだろう。
mixiアプリ開発&運用コンプリートブック -ユーザをつかむソーシャルアプリのつくり方!育て方!
posted with amazlet at 10.11.03
株式会社ミクシィ 田中 洋一郎
技術評論社
売り上げランキング: 199918
技術評論社
売り上げランキング: 199918
0 件のコメント:
コメントを投稿