2010年11月11日木曜日

製品等を知ってもらうためのアプローチ考察、続き。段階を意識。

前回は、製品を使ってもらいたい人(ターゲット)が日頃触れる情報チャネルの中で、どこに重点を置いていけばいいかを考えてみた。

今回はターゲットの行動を元にシナリオを作って、ターゲットとチャネルの接点の構築方法を考える予定だったが、その前に、重点チャネルとクロスして考えておくべき観点があるので、先にその話。

それは、当たり前だが「ターゲットがどんな情報を求めているか?」ということ。これは「ターゲットがどんな課題・問題を抱えているか?」に同義。

ただし、これはターゲットがどういう状態にあるかによって知りたい情報が変わってくるため、そこを意識しておく必要がある。細かく分ければどこまでも細かくなるが、最初からそんなに突っ込んで考えても仕方ないので、ザックリ「購入前後」で分ける。


上図のように、購入前と購入後ではターゲットが知りたい情報は大きく変わってくる。当たり前の話だが、その辺りがきちんと意識されていないWEBサイト等は意外と多い。

また、最近は最初に無料版を使ってもらって有料版に引き込んだり、無料のものを撒き餌として別の有償コンテンツに誘導するという、ITではもはや常識化したFREE戦略が一般製品にも浸透してきているので、次のように3段階に分けておいた方が良いかもしれない。

2段階のときに比べ、微妙に求める情報も変わってくると思われる。

このように、ターゲットがどういう段階にいるかによって、どういった情報が必要か(提供すべきか)というのが変わってくる。従って、この条件に従ってコンテンツとアプローチ方法、チャネル、メディアを準備していく必要がある。
これはこの後、シナリオを構築していく上でも大事になってくるので、このぐらいのレベルでザックリと考えておくと良いのではないかと思う。

#余談だが、2006年頃のOSSの有償サポート利用率は、確かワールドワイドで1%というのを聞いたことがある。今はどれぐらいなんだろう?


上述のFREE戦略についてはダイヤモンドでも特集されたぐらいなんでご存知かと思いますが、まだ読まれてない方にはお勧めです。
フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略


また、各段階のターゲットが求める情報については、以前も紹介した「キャズム」がとても参考になる(というかパクれる)と思います。
キャズム

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