2013年5月29日水曜日

【活版印刷】で新しい名刺を作りました

今まで名刺は自宅プリンターで印刷したものを使っていたんだけど、きちんとした名刺を作りたいなぁ、とずっと思ってました。
そんな折、高校の同級生で小値賀島の広報や島おこしのような仕事をしている友人が仕事で東京に来た時に、活版印刷で作られた自身の名刺を見せてくれました。

質感やフォントなど、活版印刷でしか出せない独特の風合いがとても新鮮ですぐ気に入ったので、その友人に尋ねてみると、「三代続いている、島で唯一の活版印刷屋さんがあって、今はお父さんである三代目と、四代目見習いとして娘さんが頑張ってる」とのこと。
さらに聞くと、娘さんは小値賀島から上京して勤めていたものの、この小値賀の活版印刷を残して行きたい!と思い立ち、親(つまり三代目)の反対を押し切って島に戻り頑張っている、と。

そんな話を聞くと余計に(応援の意味も込めて)欲しくなるじゃないか!

名刺が届いた

というわけで、その友人に紹介してもらったのが「晋弘舎活版印刷所」さん(リンクはFacebookページ)。四代目見習いの娘さんからメールが届き、早速デザイン含めて発注(ちなみに名刺をいわゆる「業者さん」に発注するのは初めて。記念すべき第一版であります)。

メールでやり取りしながら最終的にデザイン案を2案いただき、散々悩んで決定し、出来上がって届いたのが・・・これだ!


う~ん、実際に触れてみると、想像していた以上に・・・イイ!!
画像だと全然わからないと思いますが、厚手の紙で表面に少しボコボコとした加工が施してあり、文字の部分が凹んでいます。そして一枚ずつ刷るので、それぞれ微妙に異なる表情があります。それが何だか普段触れているデジタルなものには無い感触で、琴線に触れるものがあるんですよね~。

届いたのは、名刺だけじゃない

そんな、非常に満足度の高い名刺を眺めながら、届いた郵パックの袋の中を覗くと、綺麗な字で書かれたお手紙も入っていました!

なんとボクの名字「柏」は、昭和初期に二代目であるお祖父さんが使われていたものなんだとか。どうりで、「柏」の文字だけ少し様子が違って、名刺にも良い表情が出ています。

そしてさらに!
実際に使った(作っていただいた)版の写真!

これは、何かわからないけど、コーフンする!(笑)
「こうやって一文字ずつ組んでいくのかぁ…」と、工場見学的知的興奮を覚えると共に、まさにオーダーメイドを目の当たりにして、何だかやたらと満足度が高いのです(笑)。

そして、四代目見習いに会ってきた

そんな今回作っていただいた名刺。制作をお願いすることになってメールのやり取りを始めたのが2月末。その後、晋弘舎さんもかなり忙しかったり、ボクも5月頭に引越しがあってその住所にしてもらうために待ってもらったりして、5月半ばに届きました。
その間、場所も相当離れているだけに当然一度もお会いすることが出来なかったんですが、たまたま先日、調布で開催された「第3回東京蚤の市」に出展するために東京に来られる、ということだったので、これはチャンスとばかりに行ってお会いしてきました。
四代目見習いの娘さん、とっても明るく気さくで、活版印刷への情熱と小値賀への愛が溢れている素敵なお嬢さんでした。
(ちょうど写真を撮るタイミングで猫がっ・・・!)


ブースには昔使われていた版や、小値賀の海で拾った瓶に入れて持ってきた赤い砂浜の砂(本当に赤かった)など、面白いものがたくさん飾られていて、もちろんポストカードやメモ帳、一筆箋など、味わい深い活版印刷グッズが販売されていたので、いくつかゲットしました。

(ちなみに、「東京蚤の市」自体も非常に楽しいイベントで、掘り出し物を探しに行く価値はあります。人はかなり多いですが…)

さて、そんなわけで長々と活版印刷名刺の魅力と魔力について語ってきましたが、とりあえずワタクシ、名刺がステキになってかなりウキウキしておりますので、既にお渡しした方にもまたあらためてどんどん渡して自慢していきますので、皆さん覚悟してください(笑)。

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