以前のエントリー(なぜSOAは普及しないのか等)でも書きましたが、
IT業界のマーケ用語には甚だウンザリしておりまして、
そんな中、とても痛快な記事があったのでご紹介。
「クラウドコンピューティング」がくだらない理由
(japan.internet.com)
書いてある内容に、ボクもとっても同感。
このブログでも以前、エンタープライズ・マッシュアップについて
「マッシュアップにエンタープライズとかつけるな!」と
エントリーしましたが、まさしくこれと同じ観点の内容です。
(近くに思いっきり支持されている方も
いらっしゃったりするのですが…汗)
ユーザーから見て、自分が使っているアプリが
どこでどう繋がって動いているのか意識しない環境
というのが理想だと今でも思っていますが、
だからといってすべてをWEBの向こう側に
「置かなきゃいけない」わけではないし、それを
エンタープライズ領域でやろうなんて、とてもじゃ
ないけど、そんな無責任な提案はできないです。
2008年8月27日水曜日
2008年7月19日土曜日
PostgreSQL:データの更新ができない
PostgreSQLで3年ほど運用しているシステムがある。
そのシステムのユーザーの方から、
「データの表示や新規レコードの追加はできるのに、
更新ができない」
と連絡があった。
ポスグレのログを見ると、
ERROR: could not open segment 1 of relation "hoge_tbl_pkey" (target block 270336): No such file or directory
と出ている(hoge_tbl部分は実際のテーブル名)。
どうやらインデックスが壊れているらしい、
ということで調べると、REINDEXというコマンドが
あるらしく、それを現地で試してみる。
REINDEX
psqlで、
# REINDEX TABLE hoge_tbl;
として実行。1時間ぐらいかかるのかと思いきゃ
ほんの10秒程度で終わり、無事DB復旧。
(ちなみにレコード件数は7万件弱)
ひとつ賢くなったけど、ユーザーさんには迷惑も
かけてしまったし、トラブルはなるべく起こって
ほしくないもんです。
なんといってもDBは復旧できるかどうかドキドキ
するので、精神的によくない・・・。
そのシステムのユーザーの方から、
「データの表示や新規レコードの追加はできるのに、
更新ができない」
と連絡があった。
ポスグレのログを見ると、
ERROR: could not open segment 1 of relation "hoge_tbl_pkey" (target block 270336): No such file or directory
と出ている(hoge_tbl部分は実際のテーブル名)。
どうやらインデックスが壊れているらしい、
ということで調べると、REINDEXというコマンドが
あるらしく、それを現地で試してみる。
REINDEX
psqlで、
# REINDEX TABLE hoge_tbl;
として実行。1時間ぐらいかかるのかと思いきゃ
ほんの10秒程度で終わり、無事DB復旧。
(ちなみにレコード件数は7万件弱)
ひとつ賢くなったけど、ユーザーさんには迷惑も
かけてしまったし、トラブルはなるべく起こって
ほしくないもんです。
なんといってもDBは復旧できるかどうかドキドキ
するので、精神的によくない・・・。
2008年6月25日水曜日
えきねっと・・・使いにくい
※今日は、ただの文句。
週末に友人の結婚式があるので、久々に大阪に帰る。
新幹線で帰るので、これまた久しぶりに「えきねっと」にアクセスしたら、システムが新しくなっていた。
が、新幹線の路線検索が非常に使いにくい。
ボクはテキストフィールドに直接「品川」だとか
「新大阪」だとか入力して検索したいんだけど、新しいえきねっとはアニメーションするFlash画面でマウスでのクリックを求める。
基本的にキーボードのみで作業するのが好きなので、マウスに手を伸ばさないといけないのは非常に面倒。
なぜ両方のインターフェースを用意しなかったんだろう?
さらに、JRのいろんなサービスのIDを統合できる新しいサービス「My JR-EAST」なるものができていて、それに移行しなきゃいけないような案内があったので頑張って入力して手続きしたけど、クレジットカード情報が既にえきねっと側で登録されているから、とか言われてうまく登録できない。
結局、ネットで新幹線の予約ができない。
システムを新しくするのはいいけど、使いにくく、わかりにくくなるのは、とてもいただけない。
仕方ないので、明日、窓口で買うことにする。
週末に友人の結婚式があるので、久々に大阪に帰る。
新幹線で帰るので、これまた久しぶりに「えきねっと」にアクセスしたら、システムが新しくなっていた。
が、新幹線の路線検索が非常に使いにくい。
ボクはテキストフィールドに直接「品川」だとか
「新大阪」だとか入力して検索したいんだけど、新しいえきねっとはアニメーションするFlash画面でマウスでのクリックを求める。
基本的にキーボードのみで作業するのが好きなので、マウスに手を伸ばさないといけないのは非常に面倒。
なぜ両方のインターフェースを用意しなかったんだろう?
さらに、JRのいろんなサービスのIDを統合できる新しいサービス「My JR-EAST」なるものができていて、それに移行しなきゃいけないような案内があったので頑張って入力して手続きしたけど、クレジットカード情報が既にえきねっと側で登録されているから、とか言われてうまく登録できない。
結局、ネットで新幹線の予約ができない。
システムを新しくするのはいいけど、使いにくく、わかりにくくなるのは、とてもいただけない。
仕方ないので、明日、窓口で買うことにする。
2008年6月21日土曜日
なぜSOAは普及しないのか
今日、ある調査会社の方と話す機会があって、表題の件について「完全に私見ですが」と前置きしつつ会話した。
ボクが思うに、結論として「SOAは、ついぞ普及しない」。
原因は、以下の2つ。
1.業務をSOAで必要となるサービスレベルまで落としこめるアーキテクトがいない
2.SOAが浸透している米国とは文化的土壌があまりに違う
1について。
SOAの目指すところ、それは企業内の全体最適あるいは部分最適であったり、業務効率化であったりするわけですが、これらを実現しようと思うと当然、現場レベルでのボトムアップ的な目線と、経営側から見たトップダウン的な目線が必要(特に日本の場合はシステムを利用するユーザ優先なので、ボトムアップ的な目線が重要)なわけです。そこへさらに、その時点で最善と思われるSOA関連技術を熟知しつつ、システム構築の際に勘所となる「肝」を押さえたIT技術者(広義)が必要なわけです。
そんな人、日本に何人といるのでしょうか?
例えば米国の場合、SI企業というのがほとんどありません。米国は、企業が自社内部に情報システム部門を整えているのが普通であり、そこが社内のシステムを構築していくからです。この場合、企業のシステム部門なので、自社内の業務や、それこそ企業文化、システム構成については熟知しているわけです。それも、システム部門で働くIT技術者が。というわけで、上記条件、クリアしています。
これが、そのまま、原因の「2」に繋がります。
さらに米国は「パッケージに業務を合わせる」ということに抵抗感がない風土だそうで、なおさら新しいシステム導入のハードルが低い。日本のように「既存のシステムと見た目や操作感を変更せずに実現するんだ!」といった不毛な努力(とは言い過ぎかもしれませんが、大抵不毛なことが多い)は不要です。
このところ、この分野でのキーワードはすっかり「SaaS」がもっていっていますね。
日経ソリューションビジネスに載っていたデータを見ると、
「ユーザー企業のSaaSの認知度は43%、利用意向は73%と非常に前向き」
(出所:マーケティングビジョン研究所/2007.5.10)
とのことで、確実にユーザ企業まで浸透していきそうな気配はありますが、それはSOAが騒がれ始めた頃も同じ状況でした。
そこで、約1年後である2008.3.31発表のデータ(出所:「コンピュータソフトウェア協会(CSAJ)SaaS研究会」)を見ると、
「中小企業のSaaS利用意向は約2割」と、やはり浸透には時間がかかりそうな気配があります。
(対象を中小企業に絞っているから、というのもあるかもしれませんが)
ただ、このアンケートの回答者が考えるSaaSのメリットが興味深くて、
■メリット
1.初期コストが安い
2.運用コストが削減できる
3.導入までの期間が短い
4.ネット接続PCとブラウザがあれば利用できる
5.使えないと思えば解約できる
6.自社システム構成を考えなくてよい
:
といった内容。これらはひっくり返すとSOAのデメリットに、そのままなると思いませんか?
1.初期コストが高い
2.運用コストも高い
3.導入までの期間がすごく長い
4.(場合によっては)いろんなソフトが必要
5.一度構築したら(償却するまでは)使わないと。
6.自社システム構成を熟知した上で変更にTRYしないといけない…
システム構築は「軽く・早く」、という時勢とは、どう考えても逆行してしまっているのは否めない感があります。
あと、「効率化・生産性の向上なんて言いますけど、そんなの目に見えない。効果が見えにくいしコストも見えにくい、そんなものにユーザ企業がお金を出しますかね?」という毒を最後にはいてみたところ、結構刺さったみたいです。
これからSOAに関するアンケートを実施するそうですが、是非とも結果を伺ってみたいです。
ちなみに、「SOA実施率は8.4%で大企業が中心」(出所:IDC Japan/2007.11.12)です。
日本は「事例がすべて」のIT社会なので、これが大企業を中心に30%ぐらいになってくると、また状況は変わるんでしょうね。
それから、せっかく「SaaS」という言葉が浸透し始めているのに、「PaaS」とか「XaaS」とか新しい言葉を出して遊んでるIT業界のマーケッターは、ほんと、そういうのやめてください。混乱して発展が止まるだけです。きちんと技術的土台(開発の現実)を理解した上で、言葉を作ってくださいね。
それ以外にもいろんなことを話しましたが、長くなりすぎたのでそれはまた別の機会に。
ボクが思うに、結論として「SOAは、ついぞ普及しない」。
原因は、以下の2つ。
1.業務をSOAで必要となるサービスレベルまで落としこめるアーキテクトがいない
2.SOAが浸透している米国とは文化的土壌があまりに違う
1について。
SOAの目指すところ、それは企業内の全体最適あるいは部分最適であったり、業務効率化であったりするわけですが、これらを実現しようと思うと当然、現場レベルでのボトムアップ的な目線と、経営側から見たトップダウン的な目線が必要(特に日本の場合はシステムを利用するユーザ優先なので、ボトムアップ的な目線が重要)なわけです。そこへさらに、その時点で最善と思われるSOA関連技術を熟知しつつ、システム構築の際に勘所となる「肝」を押さえたIT技術者(広義)が必要なわけです。
そんな人、日本に何人といるのでしょうか?
例えば米国の場合、SI企業というのがほとんどありません。米国は、企業が自社内部に情報システム部門を整えているのが普通であり、そこが社内のシステムを構築していくからです。この場合、企業のシステム部門なので、自社内の業務や、それこそ企業文化、システム構成については熟知しているわけです。それも、システム部門で働くIT技術者が。というわけで、上記条件、クリアしています。
これが、そのまま、原因の「2」に繋がります。
さらに米国は「パッケージに業務を合わせる」ということに抵抗感がない風土だそうで、なおさら新しいシステム導入のハードルが低い。日本のように「既存のシステムと見た目や操作感を変更せずに実現するんだ!」といった不毛な努力(とは言い過ぎかもしれませんが、大抵不毛なことが多い)は不要です。
このところ、この分野でのキーワードはすっかり「SaaS」がもっていっていますね。
日経ソリューションビジネスに載っていたデータを見ると、
「ユーザー企業のSaaSの認知度は43%、利用意向は73%と非常に前向き」
(出所:マーケティングビジョン研究所/2007.5.10)
とのことで、確実にユーザ企業まで浸透していきそうな気配はありますが、それはSOAが騒がれ始めた頃も同じ状況でした。
そこで、約1年後である2008.3.31発表のデータ(出所:「コンピュータソフトウェア協会(CSAJ)SaaS研究会」)を見ると、
「中小企業のSaaS利用意向は約2割」と、やはり浸透には時間がかかりそうな気配があります。
(対象を中小企業に絞っているから、というのもあるかもしれませんが)
ただ、このアンケートの回答者が考えるSaaSのメリットが興味深くて、
■メリット
1.初期コストが安い
2.運用コストが削減できる
3.導入までの期間が短い
4.ネット接続PCとブラウザがあれば利用できる
5.使えないと思えば解約できる
6.自社システム構成を考えなくてよい
:
といった内容。これらはひっくり返すとSOAのデメリットに、そのままなると思いませんか?
1.初期コストが高い
2.運用コストも高い
3.導入までの期間がすごく長い
4.(場合によっては)いろんなソフトが必要
5.一度構築したら(償却するまでは)使わないと。
6.自社システム構成を熟知した上で変更にTRYしないといけない…
システム構築は「軽く・早く」、という時勢とは、どう考えても逆行してしまっているのは否めない感があります。
あと、「効率化・生産性の向上なんて言いますけど、そんなの目に見えない。効果が見えにくいしコストも見えにくい、そんなものにユーザ企業がお金を出しますかね?」という毒を最後にはいてみたところ、結構刺さったみたいです。
これからSOAに関するアンケートを実施するそうですが、是非とも結果を伺ってみたいです。
ちなみに、「SOA実施率は8.4%で大企業が中心」(出所:IDC Japan/2007.11.12)です。
日本は「事例がすべて」のIT社会なので、これが大企業を中心に30%ぐらいになってくると、また状況は変わるんでしょうね。
それから、せっかく「SaaS」という言葉が浸透し始めているのに、「PaaS」とか「XaaS」とか新しい言葉を出して遊んでるIT業界のマーケッターは、ほんと、そういうのやめてください。混乱して発展が止まるだけです。きちんと技術的土台(開発の現実)を理解した上で、言葉を作ってくださいね。
それ以外にもいろんなことを話しましたが、長くなりすぎたのでそれはまた別の機会に。
2008年6月19日木曜日
Eclipse 「JVM terminated. Exit code=-1」
昨日開催したLinuxコンソーシアム リッチクライアント部会(議事録)で、
先日のXMLコンソーシアムWeekで失敗してしまったAntennaのデモのリベンジをしようと思って Eclipse を起動しようとしたところ、いきなりダイアログが出て
JVM terminated. Exit code=-1
と言われ、起動しない。つい先日まで問題なく動いていたのに。
仕方ないのでms2さんに無茶ぶりし、結局ボクはリベンジできぬままms2さんがプレゼン(実装した本人がプレゼンすることになったので、結果的にそれで良かったかも。なんて無茶ぶりしたことを棚にあげて思ったり)。
今日、少し時間が空いたので調べてみると、やっぱり同じような方がいた。
http://kanonji.blog4.fc2.com/blog-entry-173.html
ここに記載してある通りに、ボクの eclipse.ini の中にあるJVMに対するメモリ関連項目の記載を削除してみた。
削除したargumentsは以下。
-vmargs
-Xms40m
-Xmx256m
すると、すんなり起動成功。
元ネタの内容を読んでいると、原因として「常駐ソフトとの相性」というのがあるみたいだけど、最近常駐ソフトなんて新しくインストールしてない。
まったく謎のままです。。。
■2008.6.20追記
逆に、今日新しく常駐ソフト「ArtTips」をインストールした後、試しにメモリに関する記載を復活させてみたところ、普通にEclipseが起動しました。謎は深まるばかり。
■2010.7.1追記(2年後て…)
新しい開発環境でやはりeclipseが起動しない(スプラッシュが一瞬でて落ちる)ので、同じようにiniファイルからメモリ関連を削除したところ起動。その後、試しにArtTipsもインストールしてみたが、やっぱり起動せず。ArtTipsが云々、というわけではないようです。当たり前か。
先日のXMLコンソーシアムWeekで失敗してしまったAntennaのデモのリベンジをしようと思って Eclipse を起動しようとしたところ、いきなりダイアログが出て
JVM terminated. Exit code=-1
と言われ、起動しない。つい先日まで問題なく動いていたのに。
仕方ないのでms2さんに無茶ぶりし、結局ボクはリベンジできぬままms2さんがプレゼン(実装した本人がプレゼンすることになったので、結果的にそれで良かったかも。なんて無茶ぶりしたことを棚にあげて思ったり)。
今日、少し時間が空いたので調べてみると、やっぱり同じような方がいた。
http://kanonji.blog4.fc2.com/blog-entry-173.html
ここに記載してある通りに、ボクの eclipse.ini の中にあるJVMに対するメモリ関連項目の記載を削除してみた。
削除したargumentsは以下。
-vmargs
-Xms40m
-Xmx256m
すると、すんなり起動成功。
元ネタの内容を読んでいると、原因として「常駐ソフトとの相性」というのがあるみたいだけど、最近常駐ソフトなんて新しくインストールしてない。
まったく謎のままです。。。
■2008.6.20追記
逆に、今日新しく常駐ソフト「ArtTips」をインストールした後、試しにメモリに関する記載を復活させてみたところ、普通にEclipseが起動しました。謎は深まるばかり。
■2010.7.1追記(2年後て…)
新しい開発環境でやはりeclipseが起動しない(スプラッシュが一瞬でて落ちる)ので、同じようにiniファイルからメモリ関連を削除したところ起動。その後、試しにArtTipsもインストールしてみたが、やっぱり起動せず。ArtTipsが云々、というわけではないようです。当たり前か。
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